相手を気使う気持ち。
相手を気使う気持ち。
創造経営の人材育成の主たる目的は簡単な表現をすると、個人の持てる能力を最大限に引き出して有効利用できる様にする為です。眠っている隠れた才能や能力を引き出す。この為です。それが結果として個人の生活と仕事にも役に立つ事になる。と言う内容です。その中で養成されて行くのが相手を気使う気持ちの養成です。相手を気使う気持ちが出来れば出来る程、仕事も仕事以外の私生活でも良い影響が出て来ると思います。KD調査の1は正しく、その為の判断材料となります。
我々の生活でも気使いをする人とそうでない人とでは差が生まれています。自分の事だけしか、できない人と相手の方にも気使いできる人との差です。これらは信頼感での差とも繋がります。単にKD-1調査の点数だけが少し高い人は単に高いだけですが、それに気使いが本当にできる方は人生においても成功される方だと思います。
これは仏教の開祖お釈迦様も全く同じことを述べられていますし、そうする人間を育てるように行動されていました。
托鉢って解りますか?僧侶が修行と称して各家庭に行き、お食事を入れてもらう鉢を差し出す。或いは街頭で鉢を差し出して立っている。これは物乞いをしていると考えている人がいましたら、大間違いです。何か物を欲しているのではありません。それは何か?どういう目的でしているのか?相手を気使う人間にする為に僧侶は我々に仕向けているのです。お釈迦様は同様の事をされていました。相手に人の為になるような事ができる様に指導しておられました。そんな気持ちにさせるように指導される目的で托鉢はされています。相手を気使う気持ちは大切です。できるようになると人生も好転します。とお釈迦様は言われています。自分だけで良いと考えている方。それで満足であれば良いと思いますが、相手に良いことをして差し上げて喜んでいただければ、もっと楽しくなると思います。
お釈迦様が述べられている、無財の七施も気使いの内容です。
無財の七施。
1眼施 …… 温かい眼差しで接する
2和顔悦色施 … 明るい笑顔、優しい微笑をたたえた笑顔で人に接する
3言辞施 ……心からの優しい言葉をかけていく
4身施 …… 肉体を使って人のため、社会のために働くこと。無料奉仕
5心施 …… 「ありがとう」「すみません」などの感謝の言葉を述べる
6牀座施 …… 場所や席を譲り合う
7房舎施 …… 訪ねてくる人があれば一宿一飯の施しを与え、労をねぎらう
これらの気使いが少しでもできる様になりますと、周りも和やかになりますし、自分も快適になるのです。他の人への気使いは大切です。時間のある時に考えてみて、実践されてみてはいかがでしょうか?必ず、周りが変わり、自分も変わると思います。自分のいる周りにプラスのスパイラルになると思います。